先日、東京に出張する機会があったので長年気になっていた歌舞伎を見に行ってきました。率直な感想としては、日本の伝統芸能に感動した部分もありましたが、自分が勉強不足ということもあり、理解できない部分がたくさんありました。まだ鑑賞できるレベルに達していなかったようですね。正直、レベルが高すぎて気軽に見に行って楽しめるものではないかなぁ〜。それでも色々と分かったこともあるので、初めて歌舞伎を見に行く方の参考になれば嬉しいです。
基本情報(歌舞伎座)
アクセス
◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]出てすぐ
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
◯ 首都高速[銀座出口]
料金
1等席:18,000円
2等席:14,000円
3階A席:6,000円
3階B席:4,000円
1階桟敷席:20,000円
初めてなので様子見の3階席Bにしました。当日知ったのですが、4階にも席があり、演目ごとに1,000円前後で鑑賞できるチケットもありました。お試しで鑑賞するならこれで十分ですね!ちなみにス、タッフの方に聞いたところ花道が見える席が人気のようです。
チケットの購入方法
WEBで購入
まずはユーザー登録をしてサイトから購入します。チケットの受け取りが郵送(300円)とセブンイレブンでの発券(110円)が選べます。WEBチケットにしてくれるといいんだけどなぁ〜
電話で購入
ナビダイヤル:0570-000-489 (10:00-17:00)
ナビダイヤル(通話料がかかります)に電話して予約し、チケットは劇場で受け取る購入方法です
窓口で購入
地下の切符売場で購入します。何故か購入する時、名前と電話番号の記載が必要でした。4階席は通常の出入口付近に専用の出入口があり、その近くでチケットを販売していました。
必須アイテム
イヤホンガイド
レンタル料:800円(1演目の場合は500円)
各演目の解説をしてくれるガイドです。歌舞伎座の中でも外でも借りられます。正直これが無いと何を演じていて、表現しているか分かりません。初めての場合は必ずレンタルすることをオススメします。尚、イヤホンは片耳しかないので二人での使用はできませんw
オペラグラス
前の方で鑑賞する場合は必要ありませんが、3階席の後ろの方だととても見えにくいので、オペラグラスがあるとより楽しめると思います。着物を着た常連さんぽい人達はオペラグラスで鑑賞している人が多かったですね。
上の写真が私が座った3階B席(4,000円)、左下が3階A席(6,000円)、右下が2階の1等席(18,000円)です。写真を見て分かるようにオペラグラスはあった方がいいですよ!
演目 初春大歌舞伎
日本舞踊や三味線などの日本特有の楽器演奏も楽しめます。演目によってはベストなタイミングで『○○屋〜』という屋号を叫ぶ声も響いて歌舞伎らしさを感じられました。今回はあまり上手くない人が発声してたようで、タイミングがズレて微妙でしたが・・・
鶴亀(つるかめ)
新しい春を迎えた宮中の華やかな節会。女帝の前で千年万年の寿命を捧げるという鶴と亀が舞い踊る舞台です。セリフとかは無かったので、華やかな舞を鑑賞する感じでした。
寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
奉行が出世して祝宴を催しているところに、18年前にその奉行の不意打ちにより命を落とした父親の敵討ちに来た二人の兄弟が来てやり取りをする場面を演じています。ネタバレすると面白くないので結末は言えませんが、オチは結構好きな終わり方でした。セリフのやり取りがもっと理解できれば楽しめると思うのですが、なかなか難しですね。
息子(むすこ)
雪が降りしきる火の番小屋で番をしている老爺の所にお尋ねものの旅人が訪れる。その旅人は9年前に上方に息子だった。途中で自分の親であることに気づき、追われている身であることを隠してやり取りをする様子描いた舞台。松本 白鸚、幸四郎、染五郎、親子3代で演じていました。一番歌舞伎っぽくないお芝居でしたが。円熟味がある舞台でした。
京鹿子娘道成寺(きょうかのこどうじょうじ)〜鐘供養の場
鐘供養の場に花子という娘が現れ、鐘を拝みたいと申しでて舞の奉納を条件に入山を許されます。花子は切ない恋心を艶やかに踊りを披露するうちに・・・・ネタバレするとまずいのでここまですが、花子の圧巻の舞には感動しました。相当稽古しているだと思いますが、男性が舞っているとは思えないほど女性らしい表現力に圧倒されました。やっぱトリはすごいね。
食事
食事も楽しみの一つですが、予約が必要なお店もあるので事前に検討しておくことをオススメします。ちなみに私はよく調べてなかったので、とりあえずコンビニのおにぎりを買って食べましたが、正直後悔しています。やっぱり歌舞伎の雰囲気を感じられるものを頂いたほうがよかったですね。尚、基本的に幕間が30分以上空く時に食事をとるようです。
花篭(3階)
160席ある大きめのレストラン。事前予約が必要ですがオンラインで予約すると200円引きになります。料金としては、2,000円強〜4,000円前後とそこそこしますが、メニューも豊富で美味しそう
吉兆(3階)
事前予約が必要な高級店。料金は5,000円以上と庶民には躊躇するレベル。たまには奮発してみるのもいいかも
木挽町広場 やぐら(地下2階)
地下2階にあるお弁当屋さん。価格帯は1,000円〜2,000円強と比較的リーズナブルで予約も要らないので庶民の私とっては嬉しいですね。ここでお弁当買えばよかった・・・
その他
1階の喫茶店ではカレーやサンドイッチなどが1,000円前後で提供されていました。また、1〜3階にあるドリンクコーナーでも軽食を購入できます。意外にも結構混雑していました。
お土産
歌舞伎の中にも何店舗かありますが、地下にも大きなお土産屋さんがありました。たくさん種類があって選びきれないですねw
子供達に歌舞伎とスヌーピーがコラボしたクリアファイルを買って帰りました。歌舞伎っぽい隈取柄の小物なんかもオシャレでした
オンラインショップもあるので気になる方はチェック!
まとめ
全部の演目を見終わるのに3時間半くらいあり、見応えは十分でした。今回はたまたま出張先で仕事が早く終わったこともあり、急遽見に行ってみましたが、楽しむための下準備ができていなかった点は反省ですね。少なくともホームページなどで下調べをした上で鑑賞することをオススメします。本当の楽しみ方は、きっと着物を着て優雅にお芝居を楽しむのが粋なんでしょねw 初めての方は、まずは4階席で1つの演目に絞って鑑賞して雰囲気を掴むがいいと思います。その時はイヤホンガイドを借りるのを忘れずに!今度は知っている話や有名な歌舞伎役者さんの演目に絞って見に行ってみるかなぁ。ではまた