【はじめに】手を出してはいけない領域
昨年、リビングに設置してある大型エアコン(26畳用)を市販のエアコン洗浄スプレーで簡易洗して満足していましたが、子供の謎の咳が再発したので、思い切って完全解体洗浄することにしました。このクソ暑いのにリビングのエアコンが使えないのは、”地獄”を意味するので、スピーディーに作業を進めました。(丸一日はかかりましたがw)
前回、寝室のエアコン洗浄をやった経験と、類似品のYoutube動画があったので、作業は思ったよりスムーズに進みました。案の定、内部はカビだらけで引くレベル!完全解体して本当に良かったと思いきや、2日ほど快適に使えていたエアコンが全く冷えない事態に・・・
業者を呼んで調べたら冷媒が漏れているとのこと。修理見積をとると、なんと9万円!しかも、確実に直る保証は無いとのこと。リビングのエアコンは新品で購入すると20万円を有に超える代物。家族からの冷たい視線を浴びるなか買い替えの覚悟はできたが、最後の悪あがきだけはしたくて、修理を試みてなんとか成功しました。
リビングに設置するような高額のエアコンは素人がいじっちゃダメですね。今回は、完全清掃の様子と苦労した修理の様子をお届けします。それでも自分で洗浄してみたいという方は注意事項をしっかりチェックしてチャレンジしてみてください。

・送風ファンの取り外しはリスクが高い
・適切な工具を用意しよう!
・高い場所の作業は超危険!
適切な足場確保は超重要!
・リビングのエアコン洗浄は
業者におまかせしよう
【準備編】用意したもの&事前に調べたこと
必要な道具一覧
【洗浄】
・ドライバー(プラス、マイナス)
※電ドラがあると超便利
・短いドライバー(ラチェット式、プラス):¥1,980
※フレキシブルドライバーでもOK
・養生テープ
・エアコン洗浄専用の洗浄カバー:¥899
・エアコン洗浄専用の洗剤(前回の余り)
・ハケ・歯ブラシ(家にあったもの)
・蓄圧式噴射器(手動圧縮)
・ゴム手袋&マスク(カビ対策)
・三脚
➢合計:¥2,879
【修理】
・配管(2分、4分 気密確認用)
¥6,391
・トルクレンチ(2分、4分用)
・コンプレッサ
¥9,500
・圧力計
・継手類
・滑車(室内機昇降)
・バーナー
・ろう付け材(リン銅)
¥577
・検知液
¥682
➢合計:¥17,150
電動ドライバーはビットが長い方が作業がやりやすいよ!
事前に調べたこと
Panasonic CS‐808CX2というおそうじ機能付きの機種を使っていますが、Youtubeでは類似機種の解体動画がたくさんあったので、とても参考になりました。
洗浄まで考慮すると、エアコンを購入するときは、Youtubeで分解動画があるのを選ぶのもアリだね!
洗浄作業内容
【作業編①】エアコンを分解してみた!

カバー類は横に引っ張るだけで簡単に取れました。

一番下のルーバーは赤丸の部分をマイナスドライバーなどで持ち上げると簡単に外れます。左にある部品をスライドさせて少したわませると取り外せます。

ルーバーやカバー類はYoutube通りにやれば簡単に取り外せました。

アース線を取り外し、ハーネス類も取り外します。外す必要のないハーネスもありますが、外してしまっても他のコネクタには接続できなくなっているので大丈夫です。とは言ってもなるべく外さない方がいいです。見分けるコツは隣の基板や近くの部品と接続されているハーネスは抜かないでいいです。左右端から来ているハーネスは全て抜きます。

外さなくていいいハーネスも外していますねw あとは3箇所のネジを外すとお掃除ユニットが取り外せます。
かなりの数のハーネスを外すので元に戻せるか不安になってくる(汗)

最後にドレインパンを取り外します。ここが一番の難関で、ドレインホースを外すのが一番難しかったです。外す工具を購入するためにホームセンターに2回くらい行きました(汗)
1時間以上格闘してましたw 一人作業は厳しいかも。ラチェット式のドライバがあると便利!

ドレインパンはカラフルなカビだらけでした。水洗いしたかったのでルーバーのモーター類は全て外しました。
あとで組み立てることを考えて最初の状態を撮影しておこう!

やばい量の黒カビですね。それは子供の具合も悪くなるわ・・・
写真を撮るのを忘れていましたが、送風ファンも取り外しました。この作業もかなり苦労しました。ドレインホースの次に大変な作業でした。そしてこの作業が後に大きな失敗に繋がっていきます。
【作業編②】洗浄してみた!

エアコン洗浄専用の洗浄カバーをかけて準備完了。Youtubeとか見ていると自作で作る人も居たけど、全然周りに飛び散らなかったし、購入して正解でした。
高い場所での作業が続くので足場が安定した脚立があると便利だよ!この脚立じゃ怖い(汗)

エアコン洗浄専用の洗剤を水と1:10の割合で混ぜて蓄圧式噴射器に投入。手動で圧縮して準備完了。

蓄圧式噴射器はやはり少し水圧が弱かったですが、十分にキレイになりました。汚れが落ちにくい部分はハケや歯ブラシでゴシゴシする必要はありますね。洗剤噴射後は水で2回ほどすすぎました。洗浄した水の写真を撮るのを忘れていましたが、しっかり真っ黒い水が出ていましたよw
送風ファンを外すのであれば蓄圧式噴射器で十分だけど、外さないのであれば高圧洗浄機は必須だね。
【組み立て編】元に戻して電源オン!

組み立てはドレインパンのモーターを組み付けるのとドレインホースの接続に苦労しましたが、それ意外は思ったよりすんなり元に戻せました。
試運転もバッチリで、キレイになったエアコンで快適な生活を・・・と言いたいところですが2日後には灼熱のサーマーライフをおくることになるとは(汗)
修理作業
エアコンが効かなくなってすぐに近くの電気屋さんに連絡して見てもらうことにしました。調べたら冷媒が漏れているとのこと。修理見積をとると、な、なんと9万円!しかも、確実に直る保証は無いとのこと。リビングのエアコンは新品で購入すると20万円を有に超える代物。終わった・・・灼熱のリビングでの生活とはうらはらに家族からの冷たい視線を浴びるなか買い替えの覚悟はできたが、最後の悪あがきだけはどうしてもしたくなり、修理を試みることにしました。
冷媒漏れ原因調査
原因はなんとなく分かっていましたが、改めてYoutubeで検索してみると、心当たりがある動画を発見。送風ファンを取り外す時に熱交換器に負担がかかり漏れるケースがあるみたいで、間違いなくこれだと確信しました。Youtubeの解体動画でも送風ファンを外していなかった理由がこれで分かりました。

ポンプダウン(冷媒を室外機に閉じ込める作業)を行い、液側(2分)の配管を室外機から外し、コンプレッサで0.6MPaに加圧して気密検査をしてみました。
5分程度で0.5MPaまで圧力が下がり、この結果から室内機か配管のどちらかで漏れていることが分かりました。
気密検査は室外機のサービスポートからやるのが一般的らしい

室内機を取り外し(簡単に書いてあるけどかなり苦労したw)、洗浄した時と同じ手順で全て解体し、別の配管を用意して同じようにコンプレッサで加圧して気密検査をしました。

室内機の熱交換器に検知液(漏れている箇所から泡が出る)をぶっかけて漏れている箇所を発見!耳を澄ますと”シュー”という漏れている音も聞こえました。
漏れ箇所の修理
まずはYoutubeでロウ付けについてお勉強!

フィンの部分をニッパーで取り除いてから紙ヤスリで配管を擦ってロウ付けの前処理を行い、生まれて初めてロウ付け作業をやってみました。
動画のようには簡単にいかずカバーの部分を焦がしてしまいましたw それでもなんとかロウが溶けてくれました。
エアコン銅パイプのロウ付けは、フラックス不要でリン銅を使うみたい。

使ったバーナーはガスボンベに取り付けるタイプとライタータイプのバーナーを使いましたが、ライタータイプの方は火力が足りないのか全然配管が熱くならなかったので使えませんでした。

再び室内機を組み直し、壁に設置し(滑車で釣り上げたりしてかなり大変だった)配管を接続し、再度気密検査を実施しました。今回は配管を全て繋いて気密検査しているので、室外機のサービスポートからコンプレッサで加圧しています。
30分後圧力の変化が無かったので無事に修理が完了しました。
まとめ

修理が完了し、冷媒を入れる作業も自分でやってみたかったけど、時間的制約や充填する量も正確に算出する必要があるみたいだったので断念し、業者にお願いしました。
今回何回も分解・組立を繰り返したので洗浄はできそうだけど、修理は二度とやりたくないですねw 今後は送風ファンは取り外さずに高圧洗浄機で洗浄したいと思います。まぁ良い業者を探してやってもらうのも全然ありですね!
最近DIYの経験値がだいぶ上がってきたので、何でもできる気がしてきました。ボロい戸建てを買って、1軒まるごとリフォームするという密かな夢もできました。将来リフォームした家で民泊運営なんてのもいいですね。またやりたいこと増えてきた!次は何して遊ぼうか?ではまた。